雪加blog

映画、読書、日々の事・・・

カズオ・イシグロ 日の名残り

クリスマス・・一年ぶりの友と新宿で。

遠くから来て頂いて何よりのクリスマス・プレゼントでした。

普段ふつふつと頭の中を巡っていることを披露して

通じる喜び・・っていうのかな

一番大事にしていきたいことの一つです。

この歳になると(いい歳とも思えるし、まだそんなことを言う歳では

ないともいえる微妙なお年頃)

何をするか、何をしないかがとても重要で

流れるままにしていると何もできなかったりして

暮れに慌てることになりますので

少しストイックに暮らすことかな~と思ってます。

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カズオ・イシグロの「日の名残り」を読みました。

イギリスの歳老いた執事の回想・・なのですが

執事?に何の興味も持っていないので彼の作品の中で後回しに

なっていました・・が、もう素晴らしいの一言の小説でした。

興味を持っていない私をすぐ引っ張り込み

ラストには泣くシーンではないのに涙も・・

まるでその執事から実際に話を聞いているような描写で

彼のテーマでもある"人間の記憶のあいまいさ"と"思い込み"

を老執事の半生から描いています。

どの作品にも共通することですが特に大きな事件など起きず

暮らしや些細な出来事の積み重ねを精密に描いて

退屈でもあるのですが・・それがラストにどんな効果を起こすのか

を知ってからは、その部分こそお楽しみ。

(ストーリーを追う小説ではないのですね)

なんだか・・・・

どことなく成瀬己喜男監督の映画にも似ているな~

庶民の暮らしを描いて最後には宇宙を感じる壮大さにたどり着くような・・・

そうそう、日々の暮らしこそ宇宙とつながる最短距離かも?なんて

思う年の暮れでした。

もっと丁寧に暮らさないとね・・

なんて言いながら今朝は寝坊してお弁当作らず・・。

口ばっかり。